理学療法士のこうすけです。
2020年はコロナショックがあり、約10年間上昇基調だった株価は最大で30%値を下げるなど大暴落しました。
こんなときには
という人もいるでしょうし、そこまでいかなくても
なんてことが起こります。
そこで、今回は
「投資でメンタルを削られないために必要なこと」
というテーマで解説してきたいと思います。
この記事を読むことで、安定したメンタルで毎日穏やかな気分で投資を続けることができるようになります。
ズバリ必要なことは
情報量の調整
です。
さて、ここからは情報量の調整が必要な理由と調整の方法について順番に解説していきます。
Contents
情報量の調整が必要な理由
では、なぜ投資でメンタルを削られないために情報量の調整が必要か。
理由は以下の2つです。
- 情報に触れれば触れるほど不幸になるから。
- 情報を得たところでやるべきことは変わらないから
情報量の調整が必要な理由1 情報に触れれば触れるほど不幸になるから
情報というのは、株価や日々のニュースのことをいいます。
例えば、
- 今日は株価が◯円上がった(下がった)
- 今後米国株は危ないらしい
- 株式投資よりも仮想通貨だ
みたいなものですね。
このような情報というのは、株価が上がったり自分が行っている投資スタイルを推奨する記事を読めばいい気分になるし、その逆の情報の場合は嫌な気分になります。
気分の浮き沈みが大きくなるわけですね。
ですが、影響はそれだけではありません。
ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンらが主張する「プロスペクト理論」によれば、
「人間は損失を利益の2.25倍高く見積もる」
とされています。
つまり、いい情報が悪い情報の2.25倍あって始めてイーブンになるということです。
別の言い方をすれば、自分の持っている資産価値が1000円下がった場合2250円分上がってようやく同じくらいのバランスになるということです。
世の中良い情報ばかりではないし、むしろ悪い情報の方が目につきます。
そんな中、情報量を減らさなければ、どんどん精神的に参ってしまうのも無理はありません。
これが理由の一つ目です。
情報量の調整が必要な理由2 情報を得たところでやるべきことは変わらない
理由の2つ目は情報量を増やしてもやることは変わらないから意味がないということです。
本ブログで推奨している投資方法は一つしかありません。
全世界の株式を毎月一定額買い続ける
言い方を変えれば
全世界の株式を扱っている投資信託をドルコスト平均法で買い続ける
ただこれだけなのです。
明日の株価
とか
今は仮想通貨が来ている
とかは一切関係ないわけです。
詳細については省略しますが
全世界の株式をドルコスト平均法で購入するのが、長期で見た場合には最も効率よく資産を増やすことができることが分かっています。
もちろん短期で見た場合には仮想通貨が調子がいい時もあるでしょうが、そのような目先の利益ではなく、長期間で資産を増やす長期投資においては、やることはシンプルです。
どの情報を得てもやることが変わらないならば、長期的な変化を知る程度の情報量があれば十分ということになります。
情報量の調整方法
次は、具体的にどうやって情報量を調整して行ったら良いのかについて解説していきます。
実際に僕が行ったことで全て大きな変化を生んだ方法です。
情報量の調整方法1 株価をCHECKするアプリを消す
まず第一に株価をCHECKするアプリを入れている人は直ちに消しましょう!!
僕が使用したアプリは「trading view」というアプリで、見やすいし使いやすいのでとても気に入っていました。
毎日の株価の変化が一目で分かり
金利を引き下げると決まると、株価は上がるんだなー
コロナウィルスの実社会での影響と株価は全然相関しないんだなー
と勉強になることも確かにありました。
しかし、それ以上に今日は株価が上がった、下がったという情報に対して自分のメンタルが大きく影響を受けていることに気が付いたんですよね。
全世界株式は長期で見たら右肩上がり。
しかし、1日単位で見たらジェットコースターのように乱高下を繰り返します。
少しずつ資産額も大きくなり1日数十万円単位で動くことも出てきて、この変化を毎日感じることに対してすごくストレスを感じるようになりました。
そこで、思い切ってアプリを消してみたんです。
別に、インターネットにアクセスすれば情報は得られるわけですし。
しかし、この変化は想像以上でした。
すると、今まで毎日毎日欠かさず見ていた株価を全くといっていいほどCHECKしなくなったんです。
そして、メンタルも大きく改善し落ち着いて1日を過ごしていけるように変化しました。
株価をいうのは数値なんで思いっきり白黒つけられるぶん影響が大きかったのでしょう。
株価をCHECKするアプリは色々ありますが、とりあえず消してみることをお勧めします。
別にどうしても必要ならすぐダウンロードしなおせば済む話ですしね。
情報量の調整方法2 投資関連のニュースに触れる時間も減らす
二つ目は投資関連のニュースを見る時間を減らすことです。
と思う方もいると思いますし、その考えも一理あります。
本来ニュースというものの目的は情報を正しく伝えることです。
ですが、それでは面白味がなく誰も見てくれないので、心を揺さぶるように脚色されていることが多いんです。
特にネットニュースですね。
暴落したときはもう株式はダメだ、資本主義の崩壊だ
と脅しながらも、
今が底だから買い時だと購入を煽ってみたりします。
このようなジャンクな情報に触れるくらいならいっそのこと完全に断つくらいの方が無駄な不安を掻き立てられずに安定して投資に臨むことができるでしょう。
情報量の調整方法3 SNSの使用量を減らす
3つ目はSNSです。
先ほどのニュースと重なる部分も多いですが、SNSの方がより一層注意しなくてはいけません。
インフルエンサーと呼ばれる人はただ承認欲求を満たすためや親切のためにSNSをやっているわけではありません。
フォロワーを増やすことで、フォロワーに商品を紹介したりスポンサーからお金をもらってお金を稼ぐことで生活しているわけですから、当然ステマのような要素も少なからず入ってきます。
そして、彼らが当たり前のことをいったところで誰も見向きもしません。
- サラダは体にいいです。
- カロリー制限をすればダイエットできます
- 勉強が重要です
のような当たり前のことを言われたって
そりゃそうだ
で終わるわけですね。
なので彼らは
- 〇〇をするだけで痩せる
- 1日5分で○万円稼げる
- これからは○国の時代だからそこに投資すれば儲かる
みたいな派手なことを言って人を集めようとするわけです。
このようなことを鵜呑みにしていては資産を増やすことなんて到底できません。
「練習しないで世界一のサッカー選手になる方法を教えます」
こんなことを言われ
て信じる人は誰もいませんよね。
それと一緒です。
正しい情報を見極められる目が育つまではSNSはほどほどにしておくのが賢明です。
SNSの使用時間を管理できる機能も今はあるので(iphoneならスクリーンタイム)忍耐力だけではなく、仕組みで使用量を減らしていけると良いですね。
必要な情報とは?
ここまでは基本的に
情報を減らしてもやることは変わらないんだからとにかく情報を減らせ
というスタンスでお話をしてきました。
最後に
じゃあ情報は0でいいのか
どうやって正しい情報を収集したらいいのか
について解説して終わりたいと思います。
情報は0でいいのか
情報は0でいいのか
と言われると決してそのようなことはありません。
やることは変わらなかったとしても、その投資方法を多方面から検証することは重要です。
本ブログでも多くの情報を紹介しながら、全世界株式投資(インデックス投資)をドルコスト平均法で行うの優位性を唱えていますが、それも疑って欲しいんです。
それも、薄っぺらい情報ではなく検証に検証を重ねた情報により疑って欲しいんです。
そのためには
インデックス投資とアクティブ投資
株式投資の特徴
ドルコスト平均法について
などなど様々な情報をメリットだけではなくデメリットも知った上で自分の中に落とし込む必要があります。
このような勉強をしてく中で、投資家としてのメンタルも少しずつ鍛わってきます。
どうやって正しい情報を収集したらいいのか
では、ネットニュースやSNSではなくどうやって正しい情報を得たら良いのでしょうか。
それは
- 新聞
- 書籍
この2つです。
特定の新聞社を推奨しているわけではありませんが、僕は経済の情報を中心に見たいので「日本経済新聞」を購読しています。
電子版もあり、月額1500円で購読可能です。
1500円と聞いて「高い!!!」と思われた方もいると思いますが、正しい情報を精査するにはコストがかかるものです。
無料で嘘か本当か分からないようなネットニュースを読むくらいなら新聞を読むべきでしょう。
また、書籍に関してはより新聞以上に正しい知識を得るために必要です。
- SNSは間違った情報を出してもすぐ消せる
- 新聞は情報は残るが、1年前の新聞をずっと取っておく人はほとんどいない
といったように、責任の弱い情報が多いのです。
一方で書籍は
- 常に購入ができ白昼の元にさらされている
- 時間をかけて制作し、編集者によりさらに精査される
といった点でより信頼性の高い情報が多いのが特徴です。
初心者の方にお勧めの書籍としては
この2冊はとても非常に分かりやすく投資の知識が全くない人でも読むことができる本です。
僕も、この本を読んで多くのことを学びました。
中級者の方には
がお勧めです。
この2冊は過去100年以上のデータからインデックス投資の有効性を示しています。
まとめ
今回は投資でメンタルを削られないためにというテーマで解説しました。
結局勝つのは「凍死家」ですから、余計な行動は不要ですね。
情報量を少なくすることでメンタルを安定させ、生まれた時間で新聞や書籍を読み正しい知識を増やしていきましょう。
ご覧いただきありがとうございました。