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【相対思考の罠】セールの割引は%ではなく額でみよう!

理学療法士のこうすけです。

皆さんはセールが好きですか?

嫌いだという人はほとんどいないでしょう。

本来はお得に買うことができるこの『セール』ですが、人間の心理を良く理解していないと”真”のお得な買い物はできないかもしれませんよ。

お金持ちになるためには、無駄なものにお金を使わない(支出を減らす)ことも非常に重要になるので、これを機に学んでいきましょう。

そこで今回は『セールの割引は%ではなく額でみよう』というテーマで解説して行きたいと思います。

『お正月セール』『バレンタインセール』『GWセール』『夏休みセール』『クリスマスセール』『年末セール』などなんなら毎月のように何かしらのセールがやっています。

これらのセールに必ず出てくる『30%オフ!!』『半額セール!!』などという割引がどれだけしたたかに店側に仕込まれた作戦なのかをご存知でしょうか?

知らないと本当は全然得にならないのに得した気になって買ってしまうということからはなかなか抜け出せないかもしれません。

そこで、今回はセール時に起こる消費者の心理の理解とその対策について説明していきます。

人間は相対思考である

まず理解しなければならないのは、人間は『相対思考である』ということです。

これは今回のテーマ以外にも言えることで人は自然と『テストであいつよりいい点を取りたい』『同じ職場のあいつより出世したい』などと考えてしまうものです。

『人と比べてはいけません』と禅の考え方では良く言われますが、これは裏を返せば『意識しなければ人と比べてしまう』ことに他なりません。

このように人は必ず自分の何かと他の何かを比較してしまう生き物だということをまず自覚する必要があります。

セール時に起こる相対思考

では、実際のセール時に我々の心理がどのように相対思考によって影響を受けるのでしょうか。

あなたが、街を歩いていて洋服屋が目に入ったとします。

そこには、『全品60%オフ!』と華やかしく書かれた看板が。

このときに『60%も安くなるの!?』『これは安い!』

となるわけですが、これがすでに相対思考です。

安くなる前の値段と比較して安いと判断してしまうのです。

本来ならば、その商品の価値自体に目を向けて価格とのバランスを見るのが正解になるわけですが、60%オフと聞くとその比較対象が安くなる前の商品になってしまうので、盲目的に『これはお得だ』と考えてしまうのです。

人間はお得かどうかを比率で判断する

前回は割引の商品があるとそれに食いついてしまう消費者の心理を紹介しましたが、次は『1000円引き』と『20%オフ』などの一定額の割引と一定比率の割引があった際の心理について考えてみましょう。

店に行ったら、①100万円の毛皮のコートが割引されて99万円でした。その横には②11000円のジャケットが割引されて1000円でした。皆さんはどちらがお得に感じますか?

おそらくほとんどの人はジャケットの方がお得に感じたのではないでしょうか?

もう一つ例を挙げると、車を買いに行ったとして入った店では150万円でした。でも1km先の店で買うと149万5000円だったとします。あなたは1km先の店まで買いに行きますか?

それとは別に、靴屋に入って10000円の靴が売っていましたが、1km先の店では5000円でした。あなたは1km先の店まで買いに行きますか?

明らかに印象が違うことに皆さんは気付くはずです。

人間はお得になった感覚を比率で考えるのです。

本来であれば、コートとジャケット、車と靴の割引額は同じで当然お得になる額は同じであるはずなのに、人間の心理は割引率の高い方をお得と考えます

この心理を知っていないと、300円のものが半額で売られていたときに150円しか得になっていないにも関わらず、これは安い!といらないものに手を出す可能性が高まってしまうのです。

もちろん、安くても自分が本当に欲しいものがお値打ちになっていれば、買う価値は十分にありますが、そのような状況は少ないでしょう。

実生活で応用の仕方

では、これらの人間の心理を踏まえて上で実生活に活かしていくにはどのように考えていけばいいでしょうか?

これには、二つの手順があります。

実生活で応用するポイント
  1. 割引が比率が表記されている場合は、金額に直す
  2. その商品の価値について考える

①割引が比率が表記されている場合は、金額に直す

まず割引されている商品を見かけて、割引が比率で記載されていた場合は、いくら安くなるのか計算しましょう。

この段階で、激安で割引率の高いものがほぼお得にならないことが分かります。

逆も然りで、高額商品の場合は割引率が少なくても金額にするとかなりお得になっている場合があることにも気付くことができます。

②その商品の価値について考える

①の段階でいくら安くなったかを知ることでお得かどうかを比率で判断する状況を回避することができましたが、まだ、安くなる前の商品と安くなった後の商品との相対思考は抜けきっていません。

そこで、安くなった後の料金を見て、『これだけのお金でもっと自分を幸せにしてくれるものはないだろうか?』と考えて欲しいのです。

こう考えるだけで、安くなる前と後の2択から無限に選択肢を広げることで、相対思考に打ち勝つことができるようになります

これら二つの関門を乗り越えた商品だけが、セール時に本当に買うべき商品となります。

さらに応用する 値切りに使う

最後に、このテクニックをもう少し膨らませてみましょう。

相対思考が人の特徴であるとお話ししてきましたが、これはあなただけに言えることではありません。

そう。

商品を売る側も人間なのです。

そこで、高額な商品を購入する際には『あと2%だけ安くなりませんか』と比率で交渉してみてください。

この場合、安くしているのはたった2%ですが、100万円の商品なら2万円もお得になりますよね。

もちろんデータに基づいて販売している場合はどうにもならないかもしれませんが、ある程度裁量で決まっている店では、安くしていないと思わせてお得に買うことができるかもしれませんよ。

まとめ

人はどうあがいても相対思考です。

それをしっかりと理解して、商品をみていくことで自分が本当に欲しいものを手に入れることに近づいていくのではないかと考えています。

とりあえず、高額商品を買うときは少しだけでも値下げ交渉してください!

思った以上にお得になりますよ。(金額ベースで考えれば)

参考になれば嬉しいです。

ご覧いただきありがとうございました。

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