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理学療法士のこうすけです。
今回は『TKA、THA術後の転倒要因とは』という論文を紹介します。
TKA、THA後退院した後転倒する患者さんはよく目にしますか?
実際のデータを見てみると、THA、TKA患者は重症の股OA、膝OA患者と同レベルの転倒率が報告されており、その因子について知ることは非常に大切です。
これは、香港理工大学が2019年に行ったシステマティックレビュー(メタアナリシス)でして、
12論文1292689名のTHA、TKA患者から入院中および、退院後の転倒リスク要因を調査したものです。
結果は
入院患者の転倒リスク要因は①電解質異常、凝固障害などの術後合併症、②再置換(revision)であった
退院後の転倒リスク要因は①投薬(種類にかかわらず)、②精神疾患、③一人暮らし、④TKAの既往歴、⑤転倒歴、⑥女性であった
となりました。
転倒予防は理学療法士にとって永遠に付きまとってくるテーマですし、患者のQOLを高めるためには必須の条件となるので、ぜひ評価に取り入れてみると良いかと思います。
参考文献
LO, Cathy WT, et al. Risk factors for falls in patients with total hip arthroplasty and total knee arthroplasty: a systematic review and meta-analysis. Osteoarthritis and cartilage, 2019.
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