みなさん、こんにちは。
理学療法士のこうすけです。
これまで、支出を減らす方法について固定費の削減を中心にお話をしてきましたが、固定費削減の後は、変動費(食費、生活費、娯楽費)の減らし方について紹介したいと思います。
みなさんは食費や、生活費、娯楽費などは予算を決めていますか?
結構決めている人はいると思うんです。
しかし、その範囲で上手に収められている人はあまりいません。
これは、『将来や将来の自分への見積もりが甘い』という人間の性質に由来しています。
例えば、1ヶ月の交際費を2万円に設定していたとして、月の初めに、週3回飲み会が入ったとしましょう。
1回の飲み会代が5000円としたら、5000×3=15000円となり早くも1週目で1ヶ月の予算の7割近くを使うことになります。
この時にこんな風に無意識に考えていませんか?
PT太郎
今週はたまたま予定がいっぱい入っただけだ^ - ^
とか
PT子
来週からの誘いを断れば全然問題なし^ - ^
などなど。
このように、我々は将来や将来の自分に対して、どうしようもないくらい過大評価してしまう生き物なのです。
この性質は生活のあらゆる場面でもみられます。
- テスト勉強や夏休みの宿題を後回しにしてしまう(明日明後日の自分ならできると過信しその日にやらない)
- 部屋が散らかっていても、すぐに片付けずに後回しにしてしまう。(将来の自分ならやると無意識に過信する)
こういった性質を理解し、自分のライフスタイルに組み込むことが無駄遣いを減らしていくためには重要となります。
では、どうしたらいいのか??
重要なのは『現在と未来をつなげる』ということです。
人間は現在の自分と未来の自分を無意識に別の人だと考えてしまい、それは未来との距離(時間)が空けば空くほど強まっていきます。
つまり、遠い未来の目標を近い未来の目標に落とし込んでいくんです。
そうすることで、現在と未来の距離を縮め、見積もりの甘さという人間本来の性質に打ち勝っていくことにつながります。
少し、話が大きくなりすぎたので、変動費を減らす方法に話を戻しましょう。
では、この概念を変動費の削減につなげるにはどうしたらよいでしょう。
例えば、食費を3万円に設定したとします。
ただ設定するだけでは、未来との距離があるため、自制できずに使ってしまいます。
そこで、この3万円を5週間(約1ヶ月)で割ってみましょう。
すると、1週間あたりの予算が6000円となります。
1週間で6000円だと急に現実的になってきませんか。
もっと言えば、3万円を30日(1ヶ月)で割ってみましょう。
これだと1日1000円となります。
1日1000円だとさらにイメージしやすくなりますね。
このように、未来の遠い目標を近い未来の目標に落とし込んでいくことで達成できる可能性が高まってきます。
基本戦略はこれだけです。
しかし、これだけではまだ多くの人が失敗するでしょう。
失敗の原因としては
- 帰りにコンビニについつい寄ってしまった
- 予算設定はしたけど、クレジットカードや電子マネーを使ったらいくら使ったのか把握できなくなってしまった
などが挙げられます。
これらはそうやって防いだらいいのか。
まずついつい無意識のうちに買ってしまうような支出の防ぎ方に関しては、
1週間分(1日分)の予算を決めたら、それ以外は持ち歩かない
という方法が一番おすすめです。
当然、持ち歩いていなければお金がないので使うこともできません。また、1週間分持っていれば、週の前半頑張れば後半は飲みに行けたりとバランスを考えながら消費することができるので、精神的にも安定した状態で金銭管理が可能となります。
次に、現金以外の出費が多く管理ができないことに対する対策としては、
月初めに予算の1ヶ月分を1000円札で下ろす
ということがおすすめです。
もし、クレジットカードで支払った場合は、1ヶ月分下ろした現金から使った分を別の場所に移していくという方法です。
そうすると、1ヶ月の予算は、残った現金分だと認識できるので、ある程度正確に自分の出費を把握することができます。
僕はこのように管理を始めてから、食費の管理が非常に上手くなり、無駄遣いも減ったことで趣味のお酒にもお金をかけられるようになりました。
皆さんも是非とも試してみてください。
ちなみに、我が家では、米などのある程度まとまった額が必要かつ毎月購入するようなものは、初めの予算から引いておいてそのあと5で割って予算を算出しています。
最後におさらいすると
- 予算を設定する
- 1000円札で下ろす
- それを5週間で割って、1週当たりの予算を決定する
- 1週間分のみ財布に入れて生活する
となります。
これを守っていけば、かなり安定して家計管理ができますよ。
ご覧いただきありがとうございました。