そして、その中で初めにやるべきことは支出を減らすことであり最も効果の高い節約方法は固定費を削減することでした。
前回までは我々理学療法士が資産を形成する上ですべき事を全体的に述べてきました。
今回は、早速支出の中でもトップクラスの割合である住居費についてお話ししたいと思います。
- 住居費は家賃の20−25%以内に抑える
- 重要視すべきは、一番自分が頻繁に訪れる場所(職場、学校)から近いかどうか
住居費を減らすにはどうしたら良いのか?
この答えは
引っ越す!
これしかありません。笑
もし引っ越すことができない状況(持ち家など)の場合はひとまずこの章は飛ばしていただいて構いません。
持ち家であれば、減税を利用することや、ローンの借り換えで安くなる場合もありますがここでは一旦省かせていただきたいと思います。
では、住居費を節約する方法についてお話ししていきますが、そもそも住居費のいくらが適正なのでしょうか。
これも、数多くの本に書かれていますがそのほとんどが収入の20−25%と答えています。
つまり、理学療法士の年収が350-500万円だとすると、手取りは約295-395万円なので
その内訳がボーナスが春夏2回で4ヶ月分だとすると
手取り月収は約18.5-25万円になります。
すると
3.7万-5万円(20%の場合)
4.6万-6.25万円(25%の場合)
となります。
もし、あなたがこの額よりも多くの住居費を毎月払っているとしたら見直す価値ありです!!
でも、家賃を安くすると部屋も狭くなるし、築年数も古くなるし、駅からも遠くなるし嫌だなあ
これは、誰しもが思うことです。
しかし、ここにきていただいた方は”お金持ちになりたい”と思って来たはずです。
現状維持は気持ち的に一番楽ですが、良くも悪くも大きな変化は訪れません。
今日から人生を少しずつでも良いから確実に変えましょう。
とは言っても、ボロボロ狭小住宅で駅から徒歩30分かかるところに住み続けるなんて耐えられない!!
と皆さんは思うでしょう。
僕もめちゃめちゃそう思います!!
そこで、ある研究を紹介したいと思います。
その研究テーマはずばり
『住居費の何にお金を使えば、幸福度を最も効率よく上げることができるのか』です。
この研究では、
1991年から2007年かけて、自分の住んでいた家に不満があったために新しい家に引っ越した数千人の人々を追跡し幸福度にどのように影響を及ぼすか調べた研究で、引っ越して5年間に限っては”家”に対する満足度は高まるが、追跡期間全体を通して”生活”に対する満足度(全体の幸福感)は全く差がなかったというものでした。
つまり
新しい家に住んでも、幸福度は上がらない
ということなのです。
また、通勤時間と家の広さが幸福度にどのように影響するのか検証した研究では、
社会A:全員が4000平方フィート(約110坪)の家に住み電車で10分の職場に通勤している
社会B:全員が3000平方フィート(約84坪)の家に住み渋滞の中を1時間かけて通勤している
の二つのグループでどちらが幸福度が高いか検証したところ、
社会Bの方が幸福度が高かった
という結果となりました。
つまり
広い家に住むよりも、通勤時間が短い場所に住んだ方が幸福度が高くなる
ということです。
ということで、結論としては
- 家賃は極力減らしましょう。(目安は収入の20−25%)
- 広くて綺麗な家ではなく、通勤時間が短い場所に住みましょう
この二つを守ることで、節約しながら幸福度を高めるコストパフォーマンスの良い戦略が可能になると思いますので、皆さんも参考にしてみてください。
[…] 住居費を減らす […]