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術前の大腿四頭筋筋力がTKA後1年における身体機能に大きく影響を及ぼす

理学療法士のこうすけです。

今回は術前の大腿四頭筋筋力がTKA1年後の状態にどのように影響を及ぼすかについて2005年に発表された論文を紹介します。

対象は40名の男女(平均年齢63歳、BMI29)で

TKAが行われる2週間前と1年後の2回に渡って評価を実施しています。

評価項目は、疼痛、大腿四頭筋筋力(等尺性)、ROM、Timed Up And Go Test(TUG)、 Timed Stair Climbing Test(SCT)、Knee Outcome Survey(KOS)、SF−36でした。

結果は

  • 術前の大腿四頭筋筋力は術後1年におけるTUG、SCTの強い予測因子であった。
  • しかし、知覚機能(KOS、SF-36)との関連は無かった。
  • 術前の疼痛やROMは術後1年におけるTUG、SCTと関連が無かった。

となりました。

もともと大腿四頭筋力が強いと機能はよくなるんだなあと改めて実感するとともに、知覚機能のような総合的な評価においてはあまり影響を及ぼさないということで、ある程度の効果しかないんだということも分かりました。

この結果をそのまま捉えると、術前には大腿四頭筋を鍛えといたほうがいいかもって感じがしますねー。

参考文献

MIZNER, Ryan L., et al. Preoperative quadriceps strength predicts functional ability one year after total knee arthroplasty. The Journal of rheumatology, 2005, 32.8: 1533-1539.

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