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【医学の話】TKA後の通院ベースとホームベースのリハビリって差があまりなかったよという話

こんにちは。

理学療法士のこうすけです。

今回は医学の知識の共有です。

2017年に発表された

TKA後において、ホームベースの運動と病院(通院)ベースのリハビリテーションはどちらが効果が高いのか

という研究について紹介します。

West China Hospital, Sichuan UniversityのDonghai Liらが行った研究で、システマティックレビュー(メタ分析)であるため信頼性の高い研究となっています。

この研究では

10件のRCT、1240人のデータを集め、TKA後の理学療法においてホームベースと病院ベースで効果にだがるかどうかを検討したものです。

少数のRCTを元にしているというのは前提ですが

結果は

病院ベースのリハビリテーションは家庭ベースのリハビリテーションと比較して、術後12週、52週においてWOMAC、身体機能、ROM、歩行テスト、Oxford knee scoreにおいて劣っていなかった。

となりました。

つまり、家でやっても通院しながらやっても効果は変わりませんよーってことになるわけです。

ただ、家でやると言ってもひとりきりでやるのでは無く、訪問リハや電話での指導もしているので、理学療法士が関わらなくても大丈夫ってことではありませんけどね。

訪問リハビリに精通している方にとっては希望の光になるような論文でしたので紹介させていただきます。

参考文献

LI, Donghai, et al. Home-Based Compared with Hospital-Based Rehabilitation Program for Patients Undergoing Total Knee Arthroplasty for Osteoarthritis: A Systematic Review and Meta-analysis of Randomized Controlled Trials. American journal of physical medicine & rehabilitation, 2017, 96.6: 440-447.

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