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『秘書問題』から正しい選択をする方法を科学的に考える

理学療法士のこうすけです。

皆さんは、正しい選択をしていますか?

と聞かれて皆さんはどう答えるでしょうか。

自分は正しい選択をいつもしているさ

臨床においても、介入方法を選択する際に

Aという介入が良いのか、それともBが良いのか、それとも別の方法がいいのか・・・

正しい選択ができているかどうか不安になることは多いと思います。

今日はそんなあなたに正しい選択をするヒントとして『秘書問題』という数学者の間で知られる問題から解説していきたいと思います。

秘書問題とは

秘書問題とは数学者の間でよく知られている問題の一つです。

問題の内容は以下の通り。

秘書問題とは

あなたは今秘書を一人雇おうとしています。

求人を出すと100人の応募がありました。

あなたは無作為に一人ずつ面接をします。

あなたは面接が終わるごとに、その場で『採用』『不採用』の判断をしなければなりません。(先延ばしにしたり、決断を変えたりはできない)

この時にあなたならどのように採用・不採用を決めるか。

という問題です。

さて

あなたなら、どのように決定しますか?

1〜2分考えてみましょう。

秘書問題の難しさ

秘書問題では

  • 早めに採用してしまうと、あとで来た優秀な人間を採用することができない
  • 遅くに取ると、優秀な人間が残っていない

という二つの葛藤が出てきます。

これらの問題を踏まえた上で正解を選択するにはどうすれば良いのでしょうか?

秘書問題の正解

『はじめの37人を不採用にして、37人の中から最も優秀だった人間を上回った者が面接に現れた時最初の面接参加者を採用する』

と言うのが数学者が導き出した結論です。

数学の話は非常に複雑なので、ざっくり言うと、面接参加者が100人であった場合、100人の参加者からはじめの37人を不採用にし、それ以降で1番優秀な人を採用できる確率は37%と言うことです。

ちなみに37とは数学定数e(=2.718)で割って求めた数です。

詳細な解説が見たい方は『秘書問題』でググってみてください。

今回は仮に100人の母数で考えましたが、これは50人でも同じで、その場合は17〜19人(18.5人)をはじめに不採用にしてから、それ以上に優秀な人物を採用すれば高確率で優秀な人材を採用できると可能性が高いと言えます。

注意点としては、『超少人数では、ばらつきが大きすぎてこの法則が成り立たない』ことが挙げられます。

秘書問題から何を学ぶか

秘書問題』は『結婚問題』が元になっており、『最高の相手に出会うためには、付き合って何人目の人と結婚したらいいのか』という疑問からスタートしています。

つまり、一般的な出来事にも応用可能なのです。

では、この問題を日常や理学療法士の業務に活かすにはどのようにしたら良いでしょうか。

それには、大きく分けて二つの順番があります。

一つ目は『全体を把握する』、二つ目は『最低でも全体の37%を精査して判断する』です。

それでは、具体例を示して説明したいと思います。

具体例① 臨床の場合
具体例② 日常生活

自分の選択を『正解』に近づけよう

いうは易し

そうです。

こんな風にめんどくさく考えて買い物なんかしたくない

という方がほとんどでしょう。

そんなあなたは、これだけ覚えていてください。

『物事を決める際には、できるだけ多くの情報を集めなければいけない』

という事です。

人は、物事を判断する際に、主観が入りすぎてしまいます。

これを客観的に把握するためには、想像以上に多くの情報を取り入れなければなりません。

秘書問題も母数が少なくては成り立ちませんし、実際に調べた数が少なすぎても同様に正解にたどり着くことはできません。

秘書問題の考え方の通りにやることは難しいですが、少しでも正解に近い判断を下して、より良い生き方ができれば良いと思います。

ちなみにこの話はロルフ・ドベリ著『Think clealy 最新の学術研究から導き抜いた、より良い人生を送るための思考法』にも出てきており、この本自体も多くの研究から幸福な人生を送るために必要なことが書かれている良書ですので、一度手にとってみるのがオススメです。

参考になれば嬉しいです。

ご覧いただきありがとうございました。

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