理学療法士のこうすけです。
先日以下のツイートをしました。
「良いものを長く使う」という言葉が最近よく使われていますが、一歩間違うと危険です。
その理由は以下の通りです。
・長くといえど一生は使えない
・持ち物を全てを良いものにしたくなる
・良いものの基準がそもそも難しいむやみに生活レベルを上げることにつながるので注意しましょう。
— welloffpt【胡散臭い世の中を正しく見られるように】ミニマリスト/ラショナリスト (@welloffpt) December 17, 2019
今回は、この内容を深掘りして、『良いものを長く使う3つの危険性』と題して解説したいと思います。
結論から言うと、『生活レベルが上がりがちになる』ということです。
では一つずつ見ていきましょう。
Contents
良いものを長く使う3つの危険性
- 長く使うと言っても一生は使えない
- 持ち物をすべてをいいものにしたくなる
- 良いものの基準がそもそも難しい
①長く使うと言っても一生は使えない
皆さんは一生モノとして買った物はあるでしょうか?
僕は結構一生モノと思って買ったものがあるのですが、そのほとんどが寿命を迎えるか、自分の好みが変わって使わなくなっています。
モノというものはどれだけ丈夫に作ってあっても、少しずつ傷みが生じて、徐々に当初の輝きが失われていってしまうんです。
革製品なら、使えば使うほど味が出て良いじゃ無いか!
という方もいると思いますし、僕も正直そう思います。
ただしよく考えてみてください。
革製品はよく一生モノと言いますが、本当に一生使えますか?
僕は今31歳ですが、一生まで約50年ほどある計算になります。
革製品を50年使い続けられるでしょうか。
多分無理だと思うんです。
じゃ、壊れたらどうするか?
次のモノを買いますよね?
すると、以前より品質の低いモノは基本的に選ぶことはできません。
人は生活レベルを下げることを極端に嫌うからです。
これを繰り返すうちに、どんどん高価なものじゃなくては満足がいかなくなってしまう恐れがあります。
これが、良いものを長く使うという発想の危険性の一つ目です。
②持ち物をすべてをいいものにしたくなる
さて、皆さん想像してみてください。
『冬になったし、ダウンジャケットを買おう。』
『ダウンジャケットは割と流行り廃りの少ない服だし、良いものを長く使おう。』
ということで、NORTH FACEとかの高級なダウンジャケットを買ったとします。
そして、大満足で家に帰り、クローゼットにそれをしまいます。
すると、クローゼットを見たあなたはこう思うでしょう。
『ダウンジャケットはかっこいいけど、隣のコートがなんかダサいな』
『中に着るセーターもデザインがイマイチだな』
こうなると、次から次へと『良いもの』を買うことになります。
服だけではありません。
良いソファを買えば、その前に置かれているテーブルが気になるし、良い皿を買えば、フォークとナイフが気になるでしょう。
このように、良いものを長く使うはどんどん他の部分にまで波及して出費を増やしてしまう可能性があるんです。
③良いものの基準がそもそも難しい
良いものを長く使うことの危険性について解説していますが、そもそも『良いもの』とはなんでしょうか?
- 丈夫なもの?
- 歳を取っても飽きないデザイン?
- 機能性が高い?
- ブランド?
これをはっきりしないと、徐々にブランド品のような高級志向に陥りがちです。
高いものは基本的に安いものよりオシャレだし、高性能だし、長く使えます。
自然と高級思考になっていってしまうんですね。
良いものを長く使う危険への対策
良いものを長く使う危険性は一言で言うと、『生活コストが上がる危険性』とも言えます。
では、生活コストを上げずにいい意味で『良いものを長く使う』に変えるにはどのような方法が良いのでしょうか。
ここでは、僕なりに考えた『良いものを長く使う危険性への対策』について紹介していきます。
- 一生ではなく、具体的な期間を設定する
- 自分が何にこだわりたいのかをよく考える
- 良いものがただの高級思考になっていないか常に意識する
対策① 一生ではなく、具体的な期間を設定する
一生とっても本当に死ぬまで使えるモノはほとんどありません。
そこで、具体的な使える期間を設定してみましょう。
例えば、Macのパソコンを買ったとしましょう。長く使えるといっても全く不自由なく使える期間というものをせいぜい5年程度でしょう。
Macのパソコンは良いものだと20万円程度します。20万円を5年で使うとすると、使用コストは1年あたり4万円。
1日あたり109円。
これが、毎日Macのパソコンを使う際にかかるコストになります。
このように、コストとパフォーマンスがしっかりと割にあっているかを考えて購入すると、むやみに良いものを買わなくて済みます。
もし、これがファッションなら、流行りはどれくらいで変わりそうか、◯年後の自分はこれを着ているかなどと想像して計算すると良いでしょう。
対策② 自分が何にこだわりたいのかをよく考える
危険性のところで、すべてのものが気になり始めてしまうということを挙げました。
これに対する対策は自分のモノに対する考え方の軸を持つことが重要です。
あなたのお金が使い切れないほどあるならもちろんそれでも良いですが、このブログをご覧になっているということは、そうではないはずです。
自分にとって大切なモノは何か。
それをよく考え、大切なモノを『良いもの』にしましょう。
そうすることでかえって大切なモノが引き立つでしょう。
対策③ 良いものがただの高級思考になっていないか常に意識する
最後は良いものの捉え方についてですね。
高級思考になってくるのは誰でもあり得ることです。
これに関しては、常に自分に問いかけ続けるしかありません。
- 高級だから買っていないか
- 他の人に自慢するために選んでいないか
あなたの魅力は所有しているものではありませんよね。
本当の意味での自分に必要なものを考えると、新しい発想が見えてくるはずです。
まとめ
今回は、『良いものを長く使うことの危険性とその対策』について解説しました。
良いものを長く使うという言葉がどこから生まれたのかは存じ挙げませんが、ひょっとすると売る側が考えた巧妙な戦略なのかもしれませんね。
我々は、どういう意図であれいい意味で良いものを長く使えるよう心を育てていきたいものです。
参考になれば嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました。
壊れたら買い換えって考え方が極端すぎる。
革製品は良い物ならしっかり手入れをすると50年位なら使えますよ!
革靴のソールが減ったから普通にソール張り替えて終わりだし、鞄が壊れたら革職人に持って行って直すだけ。
自分の革靴で1970年代の物、1960年代のバックありますが共に修理に何度も出してますが革はまだ生きてますよ。
やっぱり昔の高級品は職人が手作業で作ってるので今の大量生産の安物と比べたら雲泥の差ですよ。
安物の革は死んでる事が殆どですよ、、。