この記事は
という方にオススメです。
最近男性の育休がよく話題に上がっています。
国会議員の小泉進次郎氏が育休を取得したことも波紋を呼びましたね。
しかし、男性の育休の取得率は、わずかに上昇してきてはいるものの、平成30年においても男性6.1%と女性82.2%と比較し大きく差が開いているというのが現状です。
男性が育休を取得したいのに取得できなかった割合は30%程度とも言われており、皆さんの肌感としても『男性の育休の取得は社会的にはまだ一般化していない』ということを感じている方も多いと思います。
このような状況の中、僕は2019年11月30日~12月31日までの約1ヶ月間という短い期間ではありますが、育休を取りました。
その1ヶ月間で感じたメリット・デメリットについて今回は解説していきたいと思います。
Contents
双子持ち男が育休を取って感じたメリット
では、まずメリットについてです。
育休を取って感じたメリット① 子育てに主体的に参加できる
何と言っても育休を取得する最大のメリットは、子供との時間を確保することができることでしょう。
育休中は基本的には仕事に割いていた時間はゼロになります。
これは勤務時間の8時間にとどまらず、通勤時間は残業時間、休憩時間を考えると1日に10時間程度は増えることになります。
この時間が生み出されることがメリットです。
そして、『育休(育児のための休業)』を取っている以上、仕事という言い訳は通用しないわけですから、男性も『女性の手伝いをする』ではなく『対等に子育てに向き合う』ことになります。
そうなると、子供との時間が増えるとともに主体的に子育てに参加することができるようになるというのがメリットになります。
我が家は6月に生まれ、子供が3ヶ月間入院した後、里帰りを2ヶ月程度してからの育休ででした。
実際僕も、初めのうちは何をしていいか分からず子育てを『手伝う』形になってしまっていましたが、先ほど説明した言い訳が通用しない環境に置かれたことで、自ら何をすべきかを考え主体的に子育てに参加できるようになりました。
これが一つ目のメリットです。
育休を取って感じたメリット② 仕事に対する見え方が変わる
二つ目のメリットは、しばらく仕事を休むことによって、『仕事』に対する見え方が変わることです。
期間にはよりますが、1ヶ月とか仕事を休み続けることというのは転職などしない限りまずあり得ない期間です。
僕の場合は1ヶ月間でしたが、それでも今まで当たり前のように、呼吸をするように仕事に行っていた状況が大きく変わったことで少し見え方が変わりました。
とか
などなど、子供を抱きながらでも頭の中は自由ですので、いろいろなことを考えました。
実際、育休を取らしてもらっている時点で他の94%の企業よりいいかもなとも考え、勤め先に感謝しなくちゃなという意欲も育休中に増したのを覚えています。
このように違った視点から職場を見ることができるというのが、二つ目のメリットです。
育休を取って感じたメリット③ 休んだ方が多くお金がもらえる
3つ目は本ブログのメインテーマであるお金の話です。
詳しくは省略しますが、育休を取得した月(厳密には月の最終日)は社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料)が免除になります。
僕の場合だと11月30日~12月31日まで取得したので11月、12月の社会保険料が免除されました。
つまり
11月に受け取る給料
12月に受け取る給料
さらに12月は多くの職場でボーナスがありますね。
よって
- 11月に受け取る給料
- 12月に受け取る給料
- 12月に受け取るボーナス
にかかる社会保険料が免除になるわけです。
給与明細が手元にある人は見てみてください。
社会保険料ってめちゃくちゃ高いですよ!!
大体毎月4~5万円程度は払っているんじゃないでしょうか。
これが1ヶ月休むことによって、2〜3回分浮くわけです。
おおよそ、15万円程度でしょうか。
育休中は育児休業給付金が給料(総支給)の6割程度(手取りの8割)程度はもらえるため、どう考えても黒字です。
休んだのに、働いているよりもお金がもらえるということです。
これは育休を取るしかないですよね。
ちなみに、育休は月末の1日取得するだけでも、その月の社会保険料が免除になるので、どうしても育休取得が難しい方は『月末の1日』だけでも育休の取得を試みてください。
それだけで、何万円かはお得になりますよ。
双子持ち男が育休を取って感じたデメリット
では、次に育休を取得してみた感じたデメリットについて解説します。
育休を取って感じたデメリット① 育休取得までの道のりは短くはない
まず一つ目は、取得までが割と大変だったということです。
僕は職場に恵まれ、比較的スムーズにことを進めることができましたが、それでも男性の育休は初めてということもあり、いろいろと準備が必要でした。
まず、育休制度についての理解が必要でした。
いきなり事務に相談するのも抵抗があったので、自分で
- 育休とはどういうものなのか
- 育休中の収入はどうなるのか
- 育休中に多大な迷惑をかけるが、職場にメリットはないか
などなど調べました。
そして、社会保険料が免除になるということは会社負担分も減ること、育休中は会社としては給料を払わなくていいので金銭的にはそこまで悪くない状況ということも分かり、一つ一つ相手側のメリットも考えながら話を進めていきました。
話す順番も、身近な先輩から少しずつ上の人へ相談していき、外堀を埋めた状態で上司には話をすることができたのも、スムーズにことを運ぶことができた理由かもしれません。
仕事をしばらく1ヶ月休むことになるのでその引き継ぎも重要です。
引き継いでもらう人への申し送りは当然ですが、感謝の気持ちもしっかりと言葉で伝え、できるだけ応援してもらえる環境づくりを目指しました。
育休を取って感じたデメリット② 復帰後慣れるまでに少し時間がかかる
二つ目は仕事に復帰して慣れるまでに時間がかかることです。
僕の場合は1ヶ月という短い間でしたがそれでも復帰してすぐは戸惑うことも多く、元通りに働けるようになるまでに2週間程度要しました。
これが、もし半年や1年という長期間となるとその影響はさらに大きくなるでしょう。
理学療法士という仕事上一人で完結する仕事なので、まだいいとしてもチームで密に連携しながら行うような仕事の場合はかなり慣れるまで大変だろうなと感じました。
育休を取って感じたデメリット③ シンプルにきつい
3つ目のデメリットは『シンプルにきつい』ことです。
これは正直甘えなんですが、子育てを舐めていました。
育休中というのは、言い訳はできないので夫婦がイーブンの仕事量で子育てに励むことになります。
これがまあきつい。
昼夜関係なく2-3時間おきに起きてミルクをあげ、ときには1日に10時間程度だっこし続ける日々が続くわけです。
正直言って『仕事の方が10倍楽!!』と思いました。
そして、僕が一番しんどいなと思ったのは『終わりがない』という点です。
仕事というのはどれだけ忙しかったとしても『終わり』が来ます。
その基準は時間であったり仕事量であったり働き方によって違いがあるとは思いますが、子育てに終わりはありません。
何なら休憩もありません。
寝ている間に休憩できると思ったら大間違いでした。
いつ起きてくるか分からない状態では気が休まりません。
育休の終盤では『早く仕事復帰したいな』と思うほどしんどかったです。
それと同時にこれを嫌な顔一つせずやっている妻への感謝と尊敬の気持ちがどんどん湧いてきました。
子供が生まれると女は変わる
なんて言葉をよく聞きますが、これは多分
妻の有能さと自分の無能さに男がたじたじになっているんだな
と僕は感じました。
まとめ
今回は僕が1ヶ月間育休を取ってみて感じた、育休のメリット・デメリットについて紹介しました。
結論、育休を取った方がいいかどうかと聞かれたら
絶対とった方がいい!!
です。
子供の一番大変な時期を夫婦二人で乗り越えることができたとういうのは、本当に重要です。
そして、育休の取得は当事者意識を持ち、子育てに励むことで、本当の意味での親になる手助けをしてくれます。
もちろん金銭面のメリットも大きいです。
あらゆる面から考えても男性の育休がメリットが大きいのでぜひ皆さんも男性育休取得を目指してみてください。
参考になれば嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました。
もし、直接男性育休について聞きたいことがあればこちらにDMを送っていただければお答えできます。