理学療法士のこうすけです。
今回は『理学療法士がお金持ちになりたければ、共働きは必須』というテーマでお話ししていきます。
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共働きが必須な理由
これまで、お金持ちになるためには『投資』が必要になるという話をしてきました。
その理由は
投資をする人の総資産は
{(収入ー支出)+資産}×利回り=総資産
となるわけですが
投資をしていない人は
(収入ー支出)+資産=総資産
となるため、収入ー支出分しか資産は増えず効率が非常に悪いわけです。
この差は複利の影響が出るため、年々拡大していきます。
つまり、総資産を効率的に増やすには
- 支出を減らす
- 利回りをあげる
- 収入を増やす
の3つしか方法はないことが分かりますね。
1つ目の『支出を減らす』に関しては固定費の削減から始まり、人間の心理を理解しながら変動費の削減を行っていくということをこれまで説明してきました。
ブログの初めからご覧になり実践した方であれば、以前と比べてだいぶ支出を減らすことはできているのではないでしょうか?
2つ目の『利回りを上げる』については、以前から話している『全世界への株式投資』が現時点でリスクとリターンのバランスを考慮した上での最適解であり、全世界株式投資の期待利回りがざっと5%くらいです。
これを上回るリターンを狙うためには、不確かでハイリスクな投資を行うことにつながるため、お勧めできません。
また、レバレッジといって自分の投資可能な金額の何倍もの額を投資してリターンを上げるという方法(10万円しか持っていないのに250万円投資するなど)は、高いリターンが期待できる一方でとてつもないリスクを負う可能性があります。(投資で借金を抱えるのはこのタイプです)
特に投資初心者はメンタルが育っておらず、少し値を下げただけでも不安になるのでなおさらこの投資方法はお勧めできず、結果としてやはり全世界株式投資が王道になります。
利回りを上げることはひとまず考えない方がいいです。
ここまでは、以前の復習も兼ねて説明してきましたが、本題はここからです。
3つ目の『収入を上げる』は理学療法士はかなり難しいです。
以前にもお話しした通り、理学療法士の年収はおおよそ450万〜500万とされており、我々理学療法士が会社(病院など)にもたらすことができるお金は基本的に診療報酬や介護報酬しかありません。
その報酬も時間当たりで決まっているため、どれだけ努力しようとも長時間働かなければ、会社に利益をもたらすことはできません。
すなわち、雇う側としては、我々の給料を上げるメリットがないのです。
日本は昔からの年功序列が今も根強く残っているので申し訳程度に昇給があることもありますが、経営上は経験や知識が豊富である程度年齢を重ねた人よりも問題を起こさない程度の社会人としての常識があり、ある程度の医学の知識を持っている若い人の方が給料が安くて済み同等の利益を会社にもたらすためコスパの観点から好まれるということになります。
この制度が大きく変わることは日本の財政から見ても難しく、認定理学療法士や専門理学療法士の優遇があったとしてもごくわずかでしょう。
よって、我々理学療法士が『収入を上げる』ことは極めて困難なのです。
※違う職への転職、開業、副業はひとまず省略。
このような現状の中、一家の収入を上げるためにパートナーの力が重要になってくるのです。
共働きするとどの程度の効果があるのか?
では、実際に共働きするとどの程度の効果があるのについて、説明していきます。
男性理学療法士とその妻(3パターン)を例にとって説明していきたいと思います。
男性理学療法士(手取り月収25万円)
- パターン① 妻フルタイム(手取り月収15万円)
- パターン② 妻パート(手取り月収5万)
- パターン③ 妻専業主婦(手取り0円)
理学療法士の夫の収入がおよそ月25万円だとします。
妻がフルタイムで働いた場合(パターン①)、妻がパートで働いた場合(パターン②)、妻が専業主婦の場合(パターン③)で考えてみましょう。
夫の収入25万円は正直二人暮らしでもギリギリだと思うので、なんとか捻出したとして投資に使える余剰資金は毎月2万円としましょう。
そうすると投資に回せる額は
- パターン① 妻フルタイム(手取り月収15万円)の場合:月に17万円
- パターン② 妻パート(手取り月収5万)の場合:月に7万円
- パターン③ 妻専業主婦(手取り0円)の場合:月に2万円
この場合における資産の変化を見ていきましょう。なお開始時の投資金額は0円とします。
結果は上のグラフのようになりました。
フルタイムで働く場合と専業主婦の場合では、およそ1億2000万円もの差が30年で生まれるのです。
また、フルタイムとパートを比べても8000万円の差があります。
フルタイムの場合にはボーナスが出る場合も多いのでその差はさらに広がる可能性があります。
このように、パートナーの収入があるかないかで1億円以上の差が生まれるわけですね。
専業主婦はもちろんですがパートで働いた場合にもフルタイムで働くのとは8000万円も差が出てくるというのは驚きます。
共働きのメリットデメリット
経済的には圧倒的に共働きの方がいいということは理解していただけたと思いますが、それだけでは共働きが絶対良いとは言い切れませんね。
そこで共働きのメリットとデメリットをもう少し幅広い面から見てみましょう
共働きのメリット
共働きのメリットは以下のようなものが挙げられます。
- 収入が増える
- 上下関係が生まれにくい
- 多様性が生まれ、幅広い観点から物事を見ることができる
共働きのメリット① 収入が増える
これは先ほど言った通りですね。
圧倒的に収入が増えお金持ちになる可能性がグッとあがります。
共働きのメリット② 上下関係が生まれにくい
これは夫婦両方ともに収入を得ているために、お互いが対等な関係を築きやすく(専業主婦が下というわけではない)、良好な夫婦生活を送りやすくなります。
共働きのメリット③ 多様性が生まれ、幅広い観点から物事を見ることができる
専業主婦になるとどうしても家から出る機会が減り、あったとしても自分に近しい人との繋がりが中心になってしまいがちなところ、働くことで様々なタイプの人間と関わることになるため、多様性が生まれやすくなり、様々な立場から物事を見ることができます。
共働きのデメリット
一方共働きのデメリットは
- 家事の分担が必須になる
- 夫婦や子供との時間が減ってしまう
が挙げられます。
共働きのデメリット① 家事の分担が必須になる
夫婦二人とも働きに出ているので、家事の分担は必須になります。現在、日本では半分半分で家事をやっている家庭はほとんどなく、女性の負担が多くなっているので男性の皆さんは半分よりも多くやるつもりでやってみるくらいでいいでしょうね。それでようやく半分に届くくらいでしょう(自分への戒め)
共働きのデメリット②夫婦や子供との時間が減ってしまう
二つ目のデメリットは時間です。
実際、経済面と同じくらい重要なのは時間ですよね。子供が生まれてすぐは近くにいてあげたいと思うお母さんも多いでしょうし、子供のいない家庭でも休みがずれていたりするとお出かけや旅行などもうまく都合をつけなければ行けなくなってしまうなどどうしても時間が不足しがちになってしまいます。
共働きについては夫婦でよく話し合うこと
ここまで、共働きのメリットデメリットについてお話ししてきましたが、これらの情報をしっかりと持って夫婦で話し合うことが重要です!
- 将来は何人子供が欲しい?
- 子供は大学へ進学させたい?
- 将来はどんな暮らしがしたい?
などなど
家族の未来に向けてどのような働き方が一番ふさわしいのかをしっかり話し合い、ワークバランスを決定することで、幸せな家庭を築いていけるでしょう。
まとめ
お金持ちになりたければ理学療法士は共働きは必須です。なんせ8000万〜1億2000万円も差が出てきますからね。
ただし、お金が全てではないので、正しく情報を得て家族みんなで話し合うことが非常に大切になります。
参考になれば嬉しいです。
ご覧いただきありがとうございました。